研究課題/領域番号 |
16K14145
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
設計工学・機械機能要素・トライボロジー
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
佐々木 敏彦 金沢大学, 人間科学系, 教授 (40251912)
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研究分担者 |
三井 真吾 金沢大学, 人間科学系, 特任助教 (10714438)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 残留応力 / 回折 / X線 / 中性子 / cosα法 / イメージングプレート / 応力 / デバイリング / 三軸応力 / 回折環 |
研究成果の概要 |
中性子や放射光、X線などを利用した二次元検出器方式の(残留)応力測定技術の開発を目標として、データ解析理論(cosα法)の適用を軸に検討を行った。実験室X線、高エネルギー加速器研究機構等の放射光、等による基礎実験をもとに検討を進め、X線領域での実験検証により、現在の世界標準技術(sin2ψ法)に比べてほぼ10倍の高速測定とともに、装置の小型化による可搬性向上が可能である特長などが判明した。さらに、強加工を受けた鋼材で顕在化する三軸応力状態が出現したサンプルに対しては平面応力解析に比べて一層の効率的測定が可能であることを示し、転動接触疲労が重要な鉄道レールに対して有効に適用できることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
量子ビーム材料評価技術の一翼を担う残留応力測定において、従来の標準的方式に対して2次元検出器方式と新解析理論(cosα法)の適用により、その高速化、装置の小型可搬性、測定対象の広範化などの特長があることが分かり、この分野の発展に貢献できる見通しが明らかにできた。とくに、本技術はソフト面およびハード面において日本発の技術であり、この分野の世界的な貢献に寄与する点が大きな特徴の一つであると考えられる。なお、現状では平面応力測定が主であるが、今後、三軸応力状態、応力勾配、集合組織材料などの場合に対しても貢献する可能性が考えられる。
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