研究課題/領域番号 |
16K14298
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
構造工学・地震工学・維持管理工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
須崎 純一 京都大学, 工学研究科, 准教授 (90327221)
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研究分担者 |
赤塚 慎 高知工科大学, システム工学群, 准教授 (80548743)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 衛星SAR / 人工構造物 / 変位 / 三次元変動 / モニタリング / 水蒸気遅延 / 橋梁 / 気象データ / 橋梁点検 / 衛星合成開口レーダ / 干渉SAR |
研究成果の概要 |
本研究では、衛星SAR画像を用いて、橋梁の変動量を推定する時系列SAR解析技術の確立に取り組んだ。解析を通じて、橋梁の向きによって変動量の推定精度が変動する課題が確認された。そのため、橋梁に限定せず広く人工構造物を対象とした上で、複数方向の軌道で観測された衛星SARデータから推定された変動ベクトルを統合して、水平、鉛直方向の変動量を算出し、それらの結果に加えてGPSデータを併用して三次元方向の変動量を算出する手法を提唱した。更に、人工構造物と地盤面からの反射信号を分離することで両者の変動速度の推定精度を向上させ、両者の速度差をとることで人工構造物の抜け上がり速度を推定する手法を提唱した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、上昇軌道と下降軌道という異なる軌道の時系列SAR画像を用いた人工構造物、地盤面の三次元変動モニタリング手法を提案、検証した。提案手法では、衛星SAR画像のみを用いる手法に加えて、GPSデータを併用する手法も検討した。実験の結果、 全提案手法において局所的な変動を把握可能であること、また南北方向の変動については測量結果の統合により推定可能となることを示した。結論として、時系列SAR解析により人工構造物の三次元変動を定量的かつ定性的に示せたという点において提案手法は維持管理に貢献できる実用的な可能性を秘めていると結論付けられる。
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