研究課題/領域番号 |
16K14347
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 大阪大学 (2018) 大阪市立大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
小林 知広 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (90580952)
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研究分担者 |
Lim Eunsu 東洋大学, 理工学部, 准教授 (50614624)
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研究協力者 |
サンドバーグ マッツ
藤田 拓也
堂本 浩規
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 自然換気 / 風力換気 / 脈動 / 風洞実験 / CFD / LES / 風圧係数 / 通風 / 気流の乱れ / CFD解析 |
研究成果の概要 |
本研究は建築において風圧係数差が微小な開口間での風力換気量が従来の予測手法では精度が悪化する問題を取り扱い、実用的な精度を有する簡易予測手法の提案を目指したものである。研究対象は2開口を有する単室とし、その開口位置を変化させることで風圧係数に関するパラメトリックスタディを行なっている。研究手法としては風洞実験で真値を取得した後に精度検証を行なったLarge Eddy SimulationによるCFDを主に用いてデータ整備を行い、最終的に時間平均の風圧係数差、風圧係数差の標準偏差、開口部近傍風速を変数とする風力換気量の簡易予測式の提案が行われた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で対象とした乱れによる換気量の予測式は従来の予測手法では評価が不可能な微小な風圧係数差条件でも適切に換気量を予測することができる手法である。建物が密集する実際の市街地ではこのように開口間の風圧係数差が小さくなることも多く、適切な換気量予測式が存在しないことで省エネルギーのための自然換気設計自体を断念することにも繋がる可能性があるため、現実に多く存在する状況での適切な予測式を提案したことは今後の自然換気設計啓蒙の意味で社会的に意義があると言える。また、本研究は当該分野の欠落箇所を補完する換気力学の基礎研究でありこの意味での学術的意義も大きいと言える。
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