研究課題/領域番号 |
16K14349
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
柳 宇 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 教授 (50370945)
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研究分担者 |
鍵 直樹 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (20345383)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | カビ / 競争原理 / マイコトキシン / MVOC / 建築環境 / DNA / 室内環境 / 生育抑制 / DNA解析 / リアルタイムPCR |
研究成果の概要 |
本研究では,Penicillium属から産生されるPatulin,Fusarium属から産生されるT-2 Toxin,Aspergillius属から産生されるSterigmatocystinの3種類のマイコトキシンが,住環境で優先的に検出される9種の真菌に対する抑制実験を行い,主として以下の結果が得られた。 Sterigmatocystinにより抑制できる菌種ならばSterigmatocystinが最も成長を抑制できる。また,T-2 Toxinは多くの菌種の増殖を抑制できた。さらに,Rhodotorula mucilaginosaはもっとも生き残りの強い菌であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで筆者らが行ってきた住環境における床の堆積カビ,浸水後の床下空間表面のカビに関する調査結果では,カビ汚染が顕著になっても分離されるカビの種類が多くないという傾向が確認されている。これらの結果から,微生物の世界でも競争原理が起きているのではないかと考えられる。なお,現状ではカビ共存状態での競争原理に関する研究例は世界的に見ても皆無であり,先行研究はない。 本研究では,住環境におけるカビ汚染特性をこれまでにない手法で解析できたことから,競争原理で優位に立ったカビに対応した殺菌方法や温湿度環境の制御等による制御方法等において重要な知見が示された。
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