研究課題/領域番号 |
16K14353
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
横山 ゆりか (今井ゆりか) 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20251324)
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研究分担者 |
横山 勝樹 女子美術大学, 芸術学部, 教授(移行) (20230659)
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研究協力者 |
伊藤 景子
金 徳祐
陳 紹華
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アクティブ・ラーニング / 集中度 / 小学校普通教室 / 美術館・博物館 / 注意回復 / 回復環境 / 生理計測 / 覚醒度 / 建築計画 / 展示施設 / 記憶 / 集中 / 小学校 / 都市計画・建築計画 / 教育施設計画 / 展示施設計画 / アクティブラーニング / 集中と注意回復 |
研究成果の概要 |
本研究では、アクティブ・ラーニングのための建築計画について、主として展示鑑賞場面での主体的学習と小学校普通教室でのADHDなどの多様な児童の主体的学習という2つの視点から考察した。5つの実験・調査を実施して、アクティブ・ラーニング場面で学習に集中するためには、適度な注意の回復が必要であり、そのための建築計画が必要であることがわかった。展示の合間に静かな空間を挿入することや小学校におけるクールダウン・スペースの設置がそれにあたる。また計画の際には会話など情報を獲得して覚醒を上げる行為ではなく、静かに座ったり歩いたりといった一定程度覚醒を下げる行為をアフォードすることが望ましいことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アクティブ・ラーニングのための建築計画についてはまだ十分検討がされていない。理念的にアクティブ・ラーニングは教室の中で行う場合に限られず、その他の校内スペースやさらには校外の展示教育施設などでも行われ得ることもその一因と思われる。本研究はアクティブ・ラーニングを想定した学校や展示教育施設の建築計画研究の端緒となる。 また、教育施設や展示施設ではこれまで、学習場面や鑑賞場面そのものが重視され、なるべく多く学習・鑑賞することを意識して計画されてきた。それに対し本研究は、効果的な学習・鑑賞のために適度な回復環境の挿入が望ましいことを明らかにした点が新しく、今後の建築計画に修正を求める内容となった。
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