研究課題/領域番号 |
16K14421
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
小林 千悟 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 教授 (10304651)
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研究分担者 |
間島 直彦 愛媛大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (70274321)
平岡 耕一 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 教授 (00199043)
岡本 威明 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (20398431)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 生体材料 / 感温磁性材料 / 骨再生 / 長距離相互作用 / 人工骨 / 長距離作用 / MRI対応 |
研究成果の概要 |
生体内で使用できる感温磁性材料(体温付近で磁気的特性が変化する材料)の開発を目指し、Fe-(20-31)at%Ti-(0-11)at%Cr合金(以降、組成はat%)ならびにFe-31Zr-(11-24)Cr合金の細胞適合性、耐食性ならびに磁気変態温度の調査を行った。 その結果、合金中のCr添加量を増加することによって、細胞適合性ならびに耐食性が向上し、Fe-11Cr-xTi合金は生体内で使用できる感温磁性合金の候補材といえる。また、体温付近で磁気的特性変化が期待できるFe-31Zr-16Cr合金が見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した材料を、より詳細な生体適合性確認の後で、人工骨用材料などに適用することによって、材料から積極的に良質な骨組織形成を促す治療法開発へとつながることが期待される。また、本開発合金のような感温磁性材料のがん焼灼治療への応用は、材料が自主的に温度制御を行うため、周囲の正常細胞に最小のダメージで癌細胞のみを死滅させる新しい技術となりうる。また、材料の励磁発熱によって血管や生体内管状臓器の狭窄・閉塞部を局所加熱する治療などへも応用が期待される。
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