研究課題/領域番号 |
16K14493
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物機能・バイオプロセス
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
根来 誠司 兵庫県立大学, 工学研究科, 教授 (90156159)
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研究協力者 |
武尾 正弘
加藤 太一郎
竹原 一起
藤井 翼
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ナイロン / 代謝工学 / 6アミノヘキサン酸 / 6-アミノヘキサン酸 / アジピン酸 / アミノトランスフェラーゼ / ピリドキサルリン酸 / 4-アミノ酪酸 / 6-アミノヘキサン酸 / 代謝経路 / Arthrobacter / 廃棄物再資源化 / 環境材料 / バイオテクノロジー |
研究成果の概要 |
国内外でポリマーの再資源化やモノマーのバイオ生産が重要視されている。Arthrobacter sp. KI72株はナイロンオリゴマー分解酵素NylA/NylB/NylCにより、6-アミノヘキサン酸(Ahx)オリゴマーをAhxまで分解する。Ahxはアミノトランスフェラーゼ(NylD)によりアジピン酸セミアルデヒドに変換され、その後、デヒドロゲナーゼ(NylE)によりアジピン酸へと代謝されること、ⅱ)NylDについては2種、NylEについては20種の類似遺伝子が認められること、ⅲ)NylD1,NylE1を共役させた反応系により、Ahxは約90%の変換率でアジピン酸へ変換されることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、繊維・プラスチックとして広く用いられているナイロンについて、6ナイロンの構成単位である6-アミノヘキサン酸の微生物代謝経路の解明、関連酵素群の取得と機能改良について、検討を行ったものである。特に、6-アミノヘキサン酸の代謝については、以前の研究例がなかったが、モノマー代謝の初段階に関与する2種類の酵素(アミノ基転移酵素と脱水素酵素)を用いて、6-アミノヘキサン酸が、90%以上の収率でアジピン酸へ変換できることが明らかとなった。本研究からNylA-E酵素群を統合的に用いることで、高収率で、6ナイロンを、66ナイロン原料であるアジピン酸まで変換可能である可能性を示すことができた。
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