研究課題/領域番号 |
16K14512
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
船舶海洋工学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
阿部 晃久 神戸大学, 海事科学研究科, 教授 (50221726)
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研究分担者 |
西尾 茂 神戸大学, 海事科学研究科, 教授 (30208136)
藤本 岳洋 神戸大学, 海事科学研究科, 教授 (60314514)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 衝撃波管 / 磁力支援方式 / 高圧ガス駆動 / 水中衝撃波 / 気泡運動 / 流体工学 / 衝撃波 / コンバーター |
研究成果の概要 |
衝撃波現象を海事分野へ応用するために、船舶機関の排気を利用する省エネルギーかつ簡易な水中衝撃波生成技術の確立を目指した研究が行われた。排気を活用する観点から、高圧ガス駆動型で小型の無隔膜衝撃波発生装置が設計された。2ピストン方式で磁力支援機構を有する独自の衝撃波発生装置が製作され、マッハ数1.5の気中衝撃波の生成に成功した。また、本装置による水中衝撃波生成が試られ、飛翔体の水中貫入によって水中衝撃波生成に成功すると共に、7 MPaを超える衝撃圧力変動が得られた。以上から、従来の爆薬や放電方法に代わり、高圧ガス駆動による強い水中衝撃波を安全かつ省エネルギーで容易に再現できることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
衝撃波現象の研究は、多くの分野に関連し、様々な応用活用技術が確立され、先端研究が活発に推進されている。一方、我国の経済や産業の基盤を支える海事分野では、これまで衝撃波現象を活用した技術開発事例は見られない。本研究では、衝撃波現象を活用する新たな舶用技術の創出を目的として、船舶上で実現するために機関の排気利用を前提とした省エネルギーかつ簡易な水中衝撃波生成と制御技術開発に取り組み、従来の爆薬や放電方法に代わり、高圧ガス駆動の装置によって、強い水中衝撃波を安全かつ省エネルギーで容易に再現可能であることを示した。これは、海事産業における水中衝撃波を活用する新技術の創出に繋げられる成果である。
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