研究課題/領域番号 |
16K14556
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
長崎 弘 藤田医科大学, 医学部, 教授 (30420384)
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研究分担者 |
小谷 侑 藤田医科大学, 医学部, 助教 (60644622)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 視床下部 / 成人神経新生 / 幹細胞治療 / 胚性幹細胞 / タニサイト / 成人神経発生 / アンチエイジング / 神経新生 / 神経幹細胞 |
研究成果の概要 |
本研究では、マウスES細胞から分化誘導した視床下部組織を解析することで、成熟視床下部に内在する神経幹細胞の維持機構および神経新生機構の解明を目指した。ES細胞の分化誘導過程で、視床下部幹・前駆細胞マーカーであるRax遺伝子の発現をモニターしたところ、神経・グリア細胞の分化後も少数のRax陽性細胞が残存することを見出した。これらの細胞は遺伝子発現、細胞形態、増殖活性などの特徴から、成熟視床下部の神経幹細胞に類似することが分かった。さらにRax発現を指標とした培養条件の検討から、形態形成シグナルの一種であるヘッジホッグシグナルが、神経幹細胞の維持および分化抑制に働いている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経細胞は出生後は再生しないという通説の例外として海馬領域の成人神経再生が知られているが、近年視床下部でも脳室周囲細胞のタニサイトから神経新生が起こることが注目を浴びている。本研究はマウスES細胞からタニサイト様細胞の誘導に成功した。この成果は自律神経中枢である視床下部機能が老化を含む疾病により機能低下した場合、再生医療により改善しアンチエイジング効果をもたらす可能性を示すものである。
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