研究課題/領域番号 |
16K14572
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 (2018-2019) 公益財団法人東京都医学総合研究所 (2016-2017) |
研究代表者 |
内原 俊記 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 特任教授 (10223570)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 電子顕微鏡 / 二重免疫染色 / タウ / アルツハイマー病 / 神経原線維変化 / CLEM / Quantum Dot / gold enhance / double labeling / Quantum dot / 免疫電顕 / tau / EDX / 神経変性 / 多重染色 / Qドット |
研究成果の概要 |
神経疾患脳病変を構成する線維の構成分子の局在を免疫電顕で観察するために、Quantum dot (QDs)を免疫標識に用いその蛍光像と電顕像を直接比較した。標識の視認性を高める金増感を行ったが、異なるQDの形態は金増感後でも区別でき、ヒト脳免疫電顕で二重標識を初めて実現した。これをアルツハイマー病脳に応用し、神経原線維変化を構成する3リピートタウと4リピートタウが構成する線維の特徴が異なることを世界ではじめて示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病(AD)脳で認知障害の程度に関連する病変は、タウ蛋白からなる神経原線維変化(NFT)とされるが実態は3リピート(3R), 4リピート(4R)の2種類のタウが関与している。3R, 4RタウはNFTの異なる線維成分を構成していることを、今回開発した二重免疫電顕法をヒト剖検脳に応用して、世界で初めて示した。タウ蛋白と一括してきた従来の診断、治療戦略ではこうした複数のタウ分子が関与する病態をとらえて診断・治療することはできず、診断・治療戦略を根本的に見直す必要を本研究は示唆する。
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