研究課題
挑戦的萌芽研究
我々が確立したレンチウイルスを用いた遺伝子導入法を応用し、変異型APP遺伝子を発現するアルツハイマー病モデルザルを作製するとともに、MRIを用いた脳内アミロイド沈着の検出法や、脳高次機能を評価できるタッチパネル式行動解析装置を開発した。家族性ALSの原因遺伝子の1つであるFUS遺伝子についても、テトラサイクリン誘導下に変異型FUSを発現させるレンチウイルスを作製し、カニクイザルES細胞から分化させた神経細胞に感染させ、変異型FUSが本来の局存である核から細胞質に漏出して凝集体を形成することを観察した。このレンチウイルスをカニクイザル受精卵に導入し、胚盤胞期の胚でトランスジーンの発現を確認した。
神経変性疾患の動物モデルとして、様々な遺伝子改変マウスが開発されてきたが、脳のサイズや構造的類似性、高度な機能などの面から、霊長類疾患モデルの有用性は高い。本研究は、アルツハイマー病や筋萎縮性側索硬化症をターゲットに、患者で報告されている遺伝子変異をカニクイザルに導入し、神経細胞における早期の病変の検出を試みた。これらの神経変性疾患デルザル作製により、疾患病態の理解が深められることに加え、新たな治療薬が考案された場合に、前臨床試験に用いることができ、新規治療薬開発や安全性の確保に大きな意義があると考えられる。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 1件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 6件、 招待講演 5件) 備考 (2件)
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