研究課題/領域番号 |
16K14603
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍生物学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小野寺 康仁 北海道大学, 医学研究院, 講師 (90435561)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 遺伝子発現制御 / 遺伝子発現解析 / 遺伝子構築 / 遺伝子発現 / ゲノム編集 / 一細胞解析 / 不均一性 |
研究成果の概要 |
個々の細胞で目的とする遺伝子発現のON/OFFの変化を記録する特殊な遺伝子構築のセットを設計し、その作成を行った。より多くの回数の変化を記録できるようにするため、2進カウンターの様式を採用した。これらが想定どおりに動作するためには、各構築が細胞のゲノム内に単一コピーずつ導入される必要がある。現状では、ゲノム編集および単一細胞からのクローニングが必要となり、その過程では細胞の「不均一性」の喪失が避けられず、癌細胞等を対象とした場合、その後の解析に大きな影響を与えることが危惧された。そこで上記と並行して複数遺伝子構築の導入を高効率で選択できる新規スクリーニング系の確立を試み、完成に至った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現状では、遺伝子発現の増減を解析する手法は確立されているものの、その可塑性についての解析法は非常に限定的であり、単一細胞レベルではさらに困難である。がん細胞のような「不均一性」を特徴とする細胞集団の場合、解析対象とする細胞の遺伝子発現変化を長期間追跡することはほぼ不可能で有る。これを定量的に解析する手法が確立されれば、可塑性の調節を原理としたがん治療などが可能になると考えられる。また、本研究で必須となる遺伝子導入後の選択に関する技術は、今回行ったようなゲノム編集を要する遺伝子導入のみならず、一般に広く用いられている遺伝子導入後の安定発現株の樹立においても非常に有用なものである。
|