研究課題
挑戦的萌芽研究
「がんの顔つき」は、乳がんなどの病理検査による悪性度評価を表す言葉である。「がんの顔つき」による悪性度評価は、核異型化の度合いを基に評価されるが、その核異型化の分子機構については未だに未解明な部分が多い。本研究では、「がんの顔つき」の指標となる核異型化の分子機構を解明するため、2057核分葉化誘導化合物の作用機構を解析した。その結果、化合物2057による核分葉化誘導においてプロテインキナーゼC、RNA結合タンパク質YB-1とチューブリンが必須な役割を担うことを明らかにした。また、新規抗がん薬のシーズ開発に向けて、核の分葉化を阻害し通常の核形態に戻す抑制化合物を新たに分離することに成功した。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 2件) 備考 (1件)
Genes to Cells
巻: 23 号: 3 ページ: 172-184
10.1111/gtc.12562
Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry
巻: 81 号: 9 ページ: 1778-1785
10.1080/09168451.2017.1347488
http://www.sci.kumamoto-u.ac.jp/bio/staff/tani/index.htm