研究課題/領域番号 |
16K14652
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ゲノム医科学
|
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
藤原 俊伸 近畿大学, 薬学部, 教授 (80362804)
|
研究協力者 |
山﨑 学
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | RNAアプタマー / 抗真菌 / 抗真菌薬 |
研究成果の概要 |
真菌のキャッピング酵素Ceg1、Cet1および、Ceg1と結合できないCet1変異体を用いて、核移行シグナルはCet1のみに存在し、Ceg1はCet1に結合しないと核移行できないこと、細胞質でCet1とCeg1が結合し、Cet1-Ceg1複合体が核に移行することを明らかにしている。そして、酵母を用いた遺伝学的研究により、Cet1とCeg1の結合が真菌の生育に必須であることが示された。このことから、Cet1-Ceg1結合阻害が新規抗真菌薬の作用機序となりうる事が示された。そして、これまでにモデルとした出芽酵母のcapping反応を選択的に阻害するアプタマーを取得している。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
真菌と哺乳類とで異なる反応経路をとるmRNAのcapping反応に着目し、真菌のcapping反応のみを阻害するRNAアプタマーの創製を試みた。その結果、Cet1-Ceg1結合阻害が新規抗真菌薬の作用機序となりうる事が示し、これまでにモデルとした出芽酵母のcapping反応を選択的に阻害するアプタマーを取得している。また、今後作動性が確認されたRNAアプタマーはそれ自身を修飾すること、またはその構造を解析することによる新規化合物のスクリーニングにより、抗真菌薬開発に応用可能である。
|