研究課題
挑戦的萌芽研究
ミスマッチ修復はDNA合成エラーを修復して複製正確性を上げるのみならず、類似配列間の組換えを抑制して相同組換えの正確性を高めるDNA修復機構である。組換え抑制のメカニズムと二つの反応の分岐制御を知るため、本研究では類似配列間の組換え抑制を再現する試験管内系を構築した。本実験ではまずツメガエル卵抽出液にDNA基質を加え、一本鎖アニーリングによる修復を再現した。さらにアニーリング領域間に配列の不一致を導入するとアニーリング反応が著しく抑制され、この抑制にはミスマッチ認識複合体とRecQ型ヘリカーゼが必要であった。今後は本実験系を発展させ、反応過程の解析、および機能する因子の解析を進める予定である。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 3件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 3件、 招待講演 2件)
Nucleic Acids Research
巻: 44(22) 号: 19 ページ: 11222-11235
10.1093/nar/gkx763
Cell Reports
巻: 21 号: 5 ページ: 1375-1385
10.1016/j.celrep.2017.10.032
eLIFE
巻: 12;5
10.7554/elife.15155
巻: 16 号: 3 ページ: 684-695
10.1016/j.celrep.2016.06.030