研究課題/領域番号 |
16K14728
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
金田 剛史 愛媛大学, 理工学研究科(理学系), 講師 (70301752)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 細胞骨格 / 中間径フィラメント / 植物細胞 / 細胞周期 / タバコBY-2細胞 / シロイヌナズナ / 微小管 / タイムラプス解析 |
研究成果の概要 |
動物細胞では主要な細胞骨格の一種である中間径フィラメント(Intermediate Filament: IF)は植物細胞では存在の有無が確定していない。本研究では、IFの構造を維持するために不可欠な長いαヘリックスとIFタンパク質モチーフを持つシロイヌナズナのタンパク質を植物細胞のIFを構成するタンパク質の候補として選別し、IF Motif Protein 1(IFMoP1)と名付けた。このIFMoP1をタバコの培養細胞で発現させて局在を調べると、間期にはIFMoP1は細胞骨格様の柔軟な線維構造を形成し、線維を形成しないときには微小管と共局在することが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
真核細胞において細胞骨格は、細胞の形態維持や運動、輸送などを担う重要な構造体である。細胞骨格を形成する主要な3種類のタンパク質線維のうち、IFは、植物細胞ではその存在の有無が明確にされていない。本研究では、植物のIFを形成するタンパク質の候補としてIFMoP1を見い出した。また、動物細胞でIFは細胞や組織の形態維持という重要な役割を担っている。しかし、植物では細胞の形態は堅い細胞壁によって維持されていることから、植物細胞のIFには、動物細胞のものとは異なる役割があると推測され、IFの新規の機能を見い出せる研究につながる可能性がある。
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