研究課題
挑戦的萌芽研究
植物の葉緑体がもつ独自のDNA(葉緑体DNA)および遺伝子発現系は、光合成装置の構築や葉緑体生合成など植物の生存に必須なプロセスを支える重要因子である。葉緑体DNAは多様なタンパク質によって折りたたまれ「核様体」を構築する。葉緑体核様体は葉緑体DNAの複製・修復・分配・転写・遺伝の基盤であるが、この葉緑体核様体が分裂し次世代に遺伝する過程を、マイクロ流体デバイスに基づくライブイメージングにより初めて捉え、さらにそれを制御する重要因子として葉緑体局在型ホリデイジャンクション解離酵素の同定に成功した。
遺伝情報の正確な伝達は、細胞分裂や有性生殖における最重要問題である。染色体の構造や形態、その遺伝様式はこれまで詳細かつ徹底した解析が行われてきたのに対し、葉緑体における染色体ともいうべき核様体の維持・遺伝機構は未だ謎に包まれている。本研究では、葉緑体核様体の分裂過程を生きた細胞で初めて捉えることに成功し、さらにその過程を制御する重要因子として、葉緑体DNAを正確に切り分けるハサミであるホリデイジャンクション解離酵素の遺伝子の同定に成功した。この酵素の遺伝子は緑色植物に広く保存されており、植物全般における葉緑体核様体の遺伝機構の一端が解明された。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 3件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 9件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (24件) (うち国際学会 6件、 招待講演 4件) 備考 (2件)
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