研究課題/領域番号 |
16K14800
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
土田 真二 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(海洋生物環境影響研究センター), 技術主幹 (30344295)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 超深海 / マリアナ海溝 / シンカイクサウオ類 / 多様性 / 生息密度 / シンカイクサウオ / ヨコエビ / 魚類生息限界 / 海溝 |
研究成果の概要 |
超深海域(水深6,000m以深)における生物の多様性は、わずかな知見しかなくほとんど理解されていない。マリアナ海溝の8,000m付近において、自動昇降式の観測装置より映像データを取得することに成功した。映像を分析したところ、餌に集まるヨコエビなど甲殻類やシンカイクサウオ属魚類など計8種の生物を確認することができた。海流速度や各生物の遊泳速度、映像に出現した各種の初出時間から生息密度を推定することに成功した。また、8,178mではシンカイクサウオ類を撮影することができ、これは魚類の映像としての世界最深記録となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水深8,000mという超深海域における調査事例は少なく、餌に集まる腐肉食者や高次の捕食者を対象としたものであるが、その多様性や生息密度の情報を得たことは、生態学的に重要な意味をもつ。魚類の生息水深の限界は、体内に保有する浸透圧調整物資であるトリメチルアミンオキシドの保有量から8,200m程度であると推定されているが、本研究により得られた8,178mの映像はそれを裏付けるデータとなった。魚類の世界最深記録は、ヨミノアシロ水深8,370mであるが、トロールにより採集されたもので深度情報は不確かである。本研究で得られたデータは、信頼性の高い深度情報をもつ魚類の生息情報として世界最深記録となった。
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