研究課題/領域番号 |
16K14811
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
兵藤 不二夫 岡山大学, 異分野融合先端研究コア, 准教授 (70435535)
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研究分担者 |
陀安 一郎 総合地球環境学研究所, 研究基盤国際センター, 教授 (80353449)
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研究協力者 |
市岡 孝朗
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 食物網 / 同位体 / 熱帯雨林 / 放射性炭素 / アミノ酸 |
研究成果の概要 |
熱帯雨林は地球上で最も生物多様性の高い生態系の一つであり、その食物網は安定であると古くから考えられてきたが、その種数の多さや住み場所の多様性など調査の困難さから、実証的な研究はほとんどなかった。そこで、炭素・窒素安定同位体、放射性炭素同位体、アミノ酸窒素同位体を用いて、熱帯雨林の代表的な動物であるハチ目の食性を解析した。その結果、過去7年間に明瞭な食性や食物網構造の変化は見られず、従来指摘されている熱帯雨林の食物網の安定性を支持した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
熱帯雨林は地球上で最も生物多様性の高い生態系である。同時に、急激に生物多様性が失われており、その保全や復元が求められている生態系でもある。これら保全や復元には、そこに生息している生物の生態、特に何を食べているのかといった食性に関する情報が必要である。本研究では野外観察だけでは得ることが難しいこれらの情報を同位体手法を用いて推定し、その安定性を確認することができた。これらの情報は今後の生態系管理や復元の基礎となるものと考えられる。また、本研究は多くの博物館に保存されている昆虫標本が生態系の現状を調べる際の試料として極めて重要であることを意味している。
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