研究課題/領域番号 |
16K14826
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
遺伝育種科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
佐々 英徳 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 教授 (50295507)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 自家不和合性 / ナス科 / 非S因子 / S遺伝子座 / S-RNase / 雌ずい / 花粉 / ペチュニア |
研究成果の概要 |
雌ずいが同じ個体の花粉を認識・拒絶する「自家不和合性」はS遺伝子が「自己か非自己か」の認識に関わっており、多くの研究がなされてきた。しかしS遺伝子ではなく、自他認識に直接関わらないが自家不和合性に必要な「非S因子」についての解明は進んでいない。本研究では新規の非S因子の発見とその役割の解明を目的とし、ナス科ペチュニアを材料に解析した。非S因子候補として見出された2H12の発現を抑制したペチュニアを作出したところ自家不和合性が失われており、2H12は新規の非S因子であることが確認された。今後さらに2H12の役割を解析することで、自家不和合性機構の理解に寄与する知見が得られると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では新規の非S因子として2H12を発見した。今後2H12の機能を詳細に解析することで、自家不和合性機構の理解に寄与する重要な知見が得られると期待される。 ナス科植物であるじゃがいもは遺伝的改良が進んでおらず、純系親同士の交配による一代雑種品種の作出が望まれているが、そのためには自家不和合性の打破が望まれる。しかしS遺伝子のゲノム編集による破壊で自家不和合性打破は可能だが、S遺伝子は非常に多様性が高く、ゲノム編集の標的には適さない。一方で2H12は保存的なので、ゲノム編集でじゃがいもの2H12を破壊することで自家和合性じゃがいもの育成が可能になり、品種改良に寄与できる可能性がある。
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