研究課題/領域番号 |
16K14837
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
作物生産科学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
小林 和広 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 准教授 (90234814)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 非生物的ストレス / 開花 / イネ / 葯 / 花粉 / 受精 / 撮影 / 深度合成 / 異常気象災害 / 開花期ストレス / 開花期のストレス / 深度合成撮影 / 気象災害 / 栽培現場 / 食用作物 / 紫外線 |
研究成果の概要 |
地球温暖化による異常気象による開花期における受粉・受精過程の障害を圃場レベルでの再現もリアルタイムの調査をするために,高価な機材を必要としない範囲で撮影するシステムで,受粉・受精過程を精細に観察できる撮影方法の開発を行った.複数のカメラによる3次元画像の合成,汎用の工業用ファイバースコープによる近接撮影,深度合成機能内蔵のデジカメによる深度合成法の3つを試みた.深度合成機能内蔵のデジカメのレンズに5~ 15 倍のルーペを取り付けて,マイクロポジショニングプレートに接続し,イネの穎花に均等に少しずつ接近させて撮影することによって深度合成する方法がもっともよい画像を得ることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球温暖化による様々な異常気象現象は食用作物における収量および品質に大きな障害を与える.とりわけ開花期における受粉・受精過程が受けた場合,最も被害が大きくなる.このような最も非生物的ストレスに弱い過程である受粉・受精過程を高価な機材を必要としない範囲で精細に観察できる撮影方法の開発によって,発展途上国の農家自ら,気象災害の現場を捕捉し,それを観察し,研究者と情報を共有することが可能となる.今後は種々の観察用のパーツを,専門家,現地の普及員,農家との議論によって組み合わせていくことで,発展途上国の現場に即した観測体制を作れると考えられる.
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