研究課題/領域番号 |
16K14840
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
作物生産科学
|
研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
廣津 直樹 東洋大学, 生命科学部, 教授 (40584389)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | イネ / オーキシン / デンプン蓄積 / 登熟 / デンプン / ソース能 / 代謝 / 炭水化物蓄積 / インドール酢酸 |
研究成果の概要 |
機能喪失型TGW6をもつ準同質遺伝子系統[NIL(TGW6)]やインドール酢酸(IAA)阻害剤処理したイネでは、最上位葉から2葉位下の葉鞘にデンプンを蓄積することを明らかにした。このとき、デンプン合成関連遺伝子の発現は増加し、デンプン分解酵素遺伝子の発現は減少していたことから、IAAは遺伝子発現の制御を通じてデンプン蓄積を抑制する作用をもつ可能性を示した。また、NIL(TGW6)において蓄積したデンプンは、収穫期までに稈を経て穂まで転流されることを明らかにした。NIL(TGW6)のデンプン蓄積はソース能を向上させ、登熟歩合や整粒割合を増加させると考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでにIAAとデンプン代謝の明確な関わりは報告されておらず、本研究を起点としてこれらの関係が明らかにされていくものと期待される。また、NIL(TGW6)はデンプン蓄積によるソース能の向上により、基部未熟粒などの未熟粒の発生を抑えて整粒割合を増加させる特性をもつことが示唆されたため、例えば高温登熟障害などの改善に機能喪失型TGW6が応用されうるのではないかと期待される。
|