研究課題/領域番号 |
16K14847
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
園芸科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
菅谷 純子 筑波大学, 生命環境系, 教授 (90302372)
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研究分担者 |
瀬古澤 由彦 筑波大学, 生命環境系, 助教 (90361310)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | モモ / 香気 / 遺伝子発現 / 貯蔵 / ポストハーベスト / 果樹 / 低温保蔵 / 香気成分 / エチレン / 低温 / 園芸学 |
研究成果の概要 |
モモ果実の品質として重要な香気成分について、そのプロファイルと生合成に関わる制御メカニズムについて、貯蔵温度、品種・系統、成熟段階、エチレンなどとの関連を検討した。その結果、低温で保蔵すると、ラクトン類、テルペン類、エステル類、ベンズアルデヒド、βイオノンの生成が抑制され、C6アルデヒド・アルコール類の生成が増加することが明らかになった。これらの変化は遺伝子発現レベルで制御され、特に、リナロールや、C6アルデヒドやC6アルコール類は、成熟、エチレン、および低温により制御されることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、モモ果実の香気プロファイルが、成熟段階、保蔵温度、品種・系統、エチレンなどにより影響を受けることが明らかになり、香気生成経路において重要な段階が示された。モモ果実の香気成分の制御メカニズムについては日本の主要品種については、知見が少なく、保蔵条件や成熟段階など多くの要因について示したことは、果樹園芸学上重要な知見であると考えられる。また、モモ生産は、世界的にも重要であり、その香気はモモ果実の品質として食品業界においても重要である。 以上より、本研究で得られた知見は、果樹栽培を行う生産者や流通業においても意義のある成果であると考えられる。
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