研究課題/領域番号 |
16K14853
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
園芸科学
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研究機関 | 京都大学 (2018) 岡山大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
中野 龍平 京都大学, 農学研究科, 准教授 (70294444)
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研究分担者 |
牛島 幸一郎 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (20379720)
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研究協力者 |
久保 康隆
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | NAC転写因子 / EIL転写因子 / ノンクライマクテリック型 / 成熟 / 老化 / miRNA / vigs / EIL遺伝子 / 果実成熟 / イチゴ / 転写因子 / Fragaria vesca / EIL / 成熟制御 |
研究成果の概要 |
ノンクライマクテリック型果実の成熟老化機構の解明を目指し、成熟シグナル下流領域の候補制御因子について、イチゴ2倍体野生種F. vescaを用いて研究した。EIN3/EIL転写因子では保存領域RNAiによりFv-EIL1,2の発現抑制個体を得たが成熟・老化には影響がなく、Fv-EIL3の成熟への関与が示唆された。NAC転写因子ではmiRNA164のターゲット配列を持つアイソジンの内、NAC-SFが成熟時に100倍以上に発現増大した。VIGSコンストラクトを導入したアグロバクテリウムの種子感染により、高頻度にVIGSが誘導され、Fv-EIL3やNAC-SFなど候補因子の機能解析の可能性が高まった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
果実は成熟と老化にエチレンが関与するクライマクテリック型と関与しないノンクライマクテリック型に分類されるが、後者における成熟・老化機構に関しては不明なことが多く、このことがノンクライマクテリック型果実においては有効な貯蔵や流通技術が発展していない一因となっている。本研究では、NAC転写因子の一つNAC-SFの関与を示すなど、その成果はノンクライマクテリック型果実の貯蔵性の向上、流通技術の開発など、育種および技術開発に活用される社会的意義がある。成熟制御機構の下流因子に注目した研究は少なく、また、イチゴ2倍体野生種における有効なVIGS処理方法の開発に至っており、その結果には学術的意義も大きい。
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