研究課題/領域番号 |
16K14867
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
辻井 直 (藤原直) 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業研究センター, 主任研究員 (40568440)
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研究分担者 |
安居 拓恵 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業研究センター, グループ長 (80414952)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 交尾行動 / ゴマダラカミキリ / 忌避物質 / βーエレメン / 情報化学物質 / 生理活性物質 / 昆虫 / 病害虫管理 / 総合的病害虫管理 |
研究成果の概要 |
ミカン枝を餌としたメス個体がそれ以外の植物(ヤナギ等)を餌とするオスに強く忌避されるという現象を見出し、その現象がメス個体がミカン枝摂食時に体表に獲得する揮発性物質βーエレメンによって引き起こされていることを明らかにした。エレメンに対する忌避効果は、メスに見立てた黒ガラス玉を用いた場合のみならず、メス個体においても同様の現象が確認でき、交尾率を半分以下に下げることを確認した。 本研究では、ゴマダラカミキリのメス個体にとって最も嗜好性の高いカンキツ類をメス自らが摂食することにより、同種間の交尾機会を半分以下にすることが可能なことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、総合的害虫防除が謳われ、天敵の放飼や性フェロモン剤の設置などが重要性を増している。本研究では、メスが好んで摂食するミカンを与えるだけで、難防除害虫であるゴマダラカミキリの交尾行動を半減させることに成功した。このような着眼点の資材開発は行われておらず、生物的防除資材の開発に新たな着眼点をもたらしたといえる。
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