研究課題/領域番号 |
16K14900
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用生物化学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
朴 龍洙 静岡大学, グリーン科学技術研究所, 教授 (90238246)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | デング熱 / ウイルス様粒子 / カイコ / バクミド / ウイルス / ウィルス |
研究成果の概要 |
主に熱帯・亜熱帯地域を中心に年間約1億人がデング熱を発症する。2014年9月、東京代々木公園でもデングウイルス(DENV)が検出され、地球温暖化によるDENV北上の脅威が窺えるが、現在実用化されているワクチンはない。本研究では、カイコバクミド技術を用い、デングウイルスの血清型2と3のウイルス様粒子を発現・精製を行った。得られた粒子は、20~35nmの大きさでヘパリンとの結合が認められた。さらにデング熱患者の血清型1~4の混合血清との結合試験を行った結果、カイコから発現したデングウイルス様粒子はデング熱患者の血清と結合した。この結果は、カイコを宿主として、DENVワクチン作製の可能性を示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
デングウイルスの分離から70年以上経過しているが、異なる血清型による合併症が危惧されるため、従来の手法ではデングウイルスワクチンの開発は困難であった。その一つの解決策として4血清型に対応したワクチン開発が求められている。本研究では、カイコを宿主として血清型2と3のデングウイルス様粒子の作製に成功し、ヘパリンやデング患者の血清と結合能を解析した。この結果からカイコの優れたタンパク質合成能力を活用すれば4血清型を持つウイルス様粒子の発現が可能であり、カイコは新興ウイルスや高病原性ウイルス等による感染症に対するワクチン開発に必要なツールとして、また医療用ワクチンの生産用宿主となる可能性を示唆する。
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