研究課題/領域番号 |
16K14930
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
川井 隆之 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (60738962)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | テトロドトキシン / フグ / キャピラリー電気泳動 / 質量分析 / 非接触型電気伝導率検出器 / オンサイト分析 / 肝臓 / 非接触型電気伝導度検出器 / ポータブルデバイス / 電気伝導度検出器 / 食品分析 / 現場解析 / マイクロチップ / 電気泳動 / 食品 / 分析科学 |
研究成果の概要 |
フグ肝臓は美味だが有毒なテトロドトキシン (TTX) を含むため,食用とされない。一方で養殖フグでは肝臓にTTXを含まないことが経験的に知られており,オンサイトでフグ肝臓中のTTX含有量を測定して無毒を証明できれば,今まで無駄になっていた食品の有効利用が可能になると期待される。 本研究では,キャピラリー電気泳動 (CE) と非接触型電気伝導度検出器 (C4D) を用いた小型ポータブル分析装置を開発し,テトロドトキシンを定量的に分析することに成功した。またCEと高感度な質量分析 (MS) で肝臓中のTTXの分布を計測したところ,同一組織内でも10倍以上の濃度差があることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により,美味だが可食とされてこなかったフグ肝臓をオンサイトで無毒と証明し,食用利用することができる道筋が開かれた。近年食用が禁止されたサバフグ類や養殖フグでは肝臓にTTXを含まないことが経験的に知られているため,非常に美味で貴重な食材が無駄となっていたが,本手法により有効利用が可能になり,新たな水産業価値を創出することに繋がると期待される。また本手法はフグ肝臓以外の食材等にも利用可能であり,将来的にあらゆる食べ物の有毒性をチェックして安全安心な社会を実現することにも繋がると考えられる。
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