研究課題/領域番号 |
16K14934
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
森林科学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高木 健太郎 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 准教授 (20322844)
|
研究分担者 |
小林 真 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 准教授 (60719798)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 二酸化炭素 / 森林土壌 / 北方林 / 厳冬期 / 積雪 / シラカンバ / ササ / 樹幹 / 針広混交林 / トドマツ / アカエゾマツ / ダケカンバ / 森林 / 土壌呼吸 |
研究成果の概要 |
温度・水分環境が一定である厳冬期積雪下の森林土壌中で、地上気温変化に反応してCO2濃度が変動する現象を先行研究において観測した。この現象の詳細を明らかにすることを目的として、厳冬期積雪環境下において森林土壌中のCO2濃度を複数林分で観測した。この現象はシラカンバ、トドマツ、アカエゾマツ林の土壌で観測され、シラカンバ林で特に反応が強かった。積雪内樹幹中のCO2濃度も気温変化に反応し変動していたことから、樹木は厳冬期においても気温に反応し生物活性を変化させており、地下部の活性変化に影響を与えている可能性が高いことが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
冷温帯林以北の森林では、厳冬期の気温はマイナス数十℃にまで低下し、樹体内の大部分の水は凍っている。木部形成層周辺の柔細胞は厳冬期も生命活動を維持しているが、この活動はあまり能動的ではないと考えられてきた。本研究により、厳冬期の樹木の活動は従来考えられているよりも能動的であり、地下部においても、地上部の環境変化に敏感に反応している可能性が高いことが明らかになった。このような知見はこれまでの研究では報告されていない。
|