研究課題/領域番号 |
16K14951
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
木質科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
佐野 雄三 北海道大学, 農学研究院, 教授 (90226043)
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研究分担者 |
渡部 敏裕 北海道大学, 農学研究院, 准教授 (60360939)
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研究協力者 |
宮下 佳恵
渋井 宏美
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 樹皮 / イオノミクス / 無機成分 / 内樹皮 / 外樹皮 / コルク形成層 / 結晶細胞 / 灰分 / 超集積植物 / 森林工学 |
研究成果の概要 |
本研究では、樹木の樹皮組織における無機成分集積に関する基礎データを収集することを目的として、北海道産樹木47種の樹皮を対象に、26種の無機元素の一斉分析、無機結晶の分布・形態観察を行った。樹皮には材よりもはるかに多く、葉と概ね同程度、同種類の無機成分が含まれていた。コシアブラの樹皮にはマンガンが多量に集積していた。どの樹種でもカルシウムが最も多く含まれ、その結晶の形態と分布型は多様で、樹種ごとの特徴となっていることが明らかであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
樹皮組織は、資源として材組織とは同列に扱えない異質な素材であるが、現状ではその特性を有効に活かした使われ方がされているとは言い難い。本研究では、樹皮組織において材組織と比べて多量に集積する無機成分の実態について基礎的研究を行い、樹皮組織の高度利用や物質循環に配慮した持続的な森林管理のための基礎となる知見を得た。さらに、樹皮型による外樹皮に含有される無機成分組成・量の違い、カルシウム結晶の形態的多様性など、植物学的にも興味深い知見が得られた。
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