研究課題/領域番号 |
16K14959
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
木質科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
北岡 卓也 九州大学, 大学院農学研究院, 教授 (90304766)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ナノセルロース / ナノファイバー / TEMPO酸化 / カルボキシ基 / 結晶界面 / 触媒・化学プロセス / 反応・分離工学 / ナノ複合材料 / 界面反応 / マイクロフロー / 糖鎖 / ナノ材料 / 複合材料・物性 |
研究成果の概要 |
樹木多糖類セルロースの最小エレメントであるセルロースナノファイバーは、様々な有用物性を発現することから次世代ナノ素材として期待されている。本研究では、天然セルロースをTEMPO酸化したナノセルロースが、極めて高活性な固体酸触媒として機能することを見出した。アセタールの酸加水分解に供したところ、芳香族・脂肪族・ケタールなど様々な基質を速やかに分解した。速度論的解析の結果、I型結晶界面への基質吸着による局所的濃縮効果が認められた。この反応特異性は、ナノセルロース界面のカルボキシ基の密度・分布が鍵を握っており、天然多糖固有のナノ構造特性が誘起する新たなマテリアル機能として今後の展開に期待がもたれる。
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