研究課題/領域番号 |
16K14979
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
井尻 成保 北海道大学, 水産科学研究院, 准教授 (90425421)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | バキュロウイルス / 遺伝子導入 / 魚類細胞 / ウナギ / 濾胞刺激ホルモン / FSH / ティラピア |
研究成果の概要 |
従来の方法では遺伝子導入が困難な魚類細胞へのバキュロウイルス遺伝子導入システムを検討した。ウナギ腎臓由来細胞株EK1細胞では、トランスポゾン遺伝子転移システムを用いなくてもEK1細胞ゲノムへの外来遺伝子の組込みに成功した。これを利用したウナギ濾胞刺激ホルモン遺伝子のEK1細胞ゲノムへの組込みは達成できず、ウイルス強度を上げるなどの条件改良がさらに必要である。生体組織および受精卵胚への外来遺伝子導入も観察されず、さらに条件検討を重ねる必要がある。以上、EK1細胞ゲノムへ外来遺伝子を導入する手法が初めて確立され、今後様々な外来遺伝子発現EK1細胞を作製できるようになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来法ではEK1細胞ゲノムに外来遺伝子を導入することはできなかった。バキュロウイルスによりトランスポゾン系を用いなくともEK1細胞ゲノムに外来遺伝子を高い効率で組み込むことに成功した意義は大きい。予想外の結果であり、ゲノムへの遺伝子導入に関して新たな研究展開が開かれた。 トランスポゾンを必要としないことからEK1細胞ゲノムへの外来遺伝子導入は技術的に容易となった。本研究では道半ばではあるが、ウナギ濾胞刺激ホルモン産生EK1細胞が作製されれば、新しい人為催熟法が確立される。これを例に、ウナギの生体内に様々な外来遺伝子由来のタンパク質を導入できると期待され、様々な応用研究が可能となる。
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