研究課題/領域番号 |
16K14985
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中尾 実樹 九州大学, 農学研究院, 教授 (50212080)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 免疫 / 生体防御 / 補体 / 体表 / 粘液 / インタラクトーム / 相互作用 / 魚類 / インタラクトー無 / インタラクト―ム |
研究成果の概要 |
補体系は自然免疫の主要な液性因子であり、哺乳類ではその構成成分は主に肝臓で合成され、血漿などの体液中で機能すると考えられている。魚類においては肝臓以外の臓器や部位でも補体成分の遺伝子発現が確認されているが、補体成分タンパクの魚体内分布や局所での機能については不明な点が多い。そこで本研究は、生体防御の第一線のバリアである体表粘液に着目し、粘液中に存在する補体成分の同定とその反応機構を明らかとすることを目標とした。その第一ステップとして、コイの各補体成分に対する抗体を使用したウエスタンブロットにより、コイ体表粘液中の補体成分の存在をタンパク質レベルで明らかとすることを試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、魚類の体表、生殖腺、脳などで発現することが判明している補体成分の、それら局所での未知の機能を明らかにするために、局所で補体成分が相互作用する分子を網羅的に探索した。このアプローチは、既知の補体系内での機能という先入観にとらわれず、補体成分の新機能に推定することができる。本研究の考え方と方法論は、補体成分のみならず、ゲノムデータ中で配列と発現部位しかわかっていない多くの機能未知遺伝子について、それらの生物学的役割りに迫る一般的な研究戦略として展開可能となる。
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