研究課題/領域番号 |
16K14990
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経営・経済農学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
冬木 勝仁 東北大学, 農学研究科, 教授 (00229105)
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研究分担者 |
高篠 仁奈 東北大学, 農学研究科, 准教授 (80507145)
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研究協力者 |
千葉 由貴
李 志航
高橋 英樹
北澤 春樹
高橋 計介
白川 仁
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 農免疫 / 豚肉 / 乳酸菌 / 消費者 / 選択実験 / 食の安全・安心 / ブランド / 生産者 / 食の安全・リスク管理 / 文理融合 |
研究成果の概要 |
食の安全・安心に対する関心が高まる中,本学では,生物が持つ免疫機能(農免疫)を活用し,薬に頼らず農畜水産物を健全育成する研究を進めている.だが,「農免疫」技術はまだほとんど知られていない.そこで,本研究では,本学が開発した「乳酸菌の活用により薬剤投与や遺伝子操作を行わずに生産した豚肉」の消費者選択実験(回答者300人)を行った.その結果,消費者は「乳酸菌」技術を受け入れること,国産豚肉が高評価であること,ブランドを重視する人ほど「乳酸菌」豚肉を選択すること,通常の生産方法に不安を抱く人ほど「乳酸菌」豚肉を選択すること,高所得者ほど通常の生産方法に不安を抱いていること,が明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,食の安全に関する新技術の普及や市場構造に関する先行研究は蓄積しつつあるが,これらの研究は,既に普及過程にある技術や,過去に発生した食のリスクを分析対象としている.本研究の従来にない新たな学術的特色は,自然科学分野との協働により,これから普及しようとする新技術について,消費者・生産者の受容態度を明らかにし,社会実装方法を提案した点である.これにより,農畜水産物の健全育成と,安全・安心なフードシステムの創出に不可欠な情報を提供できる点で,その社会的意義は大きい.
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