研究課題/領域番号 |
16K14991
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経営・経済農学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
茂野 隆一 筑波大学, 生命環境系, 教授 (60292512)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 農作業リスク / 労災制度 / 農作業事故 / 労働災害 / 労働災害補償保険 |
研究成果の概要 |
農作業死亡事故の労働時間当たりの発生確率を,農林水産省「農作業事故調査」と他の統計を組み合わせることによって推計を行った.その結果、近年の農作業の死亡事故率は、1980年当時と比較すると3倍以上になっており、現在も上昇し続けていることが明らかになった。また建設業における死亡事故率と比較しても、農作業の死亡事故率は高い水準にあることが明らかとなった。また、年齢別に死亡事故率を算出すると、60歳以上の値は60歳未満との比較で2倍以上となっており、高齢者の事故率が非常に高いことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
農業労働力の基幹的担い手を育成するためには、農作業時におけるリスクの存在が障壁の一つとなっており、その実態を解明することが期待されている。時系列,産業間比較という観点から,農作業事故の発生確率を明らかにするという研究はこれまでになく,十分に新規性を有していると考える.発生確率の推計と実態調査結果を踏まえ,農業従事者が加入しやすいような労災保険制度設計のための基礎的知見を提供するという意味で,本研究は実践的なものとなっており,社会的意義を持っている.
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