研究課題/領域番号 |
16K15003
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域環境工学・計画学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
濱本 昌一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30581946)
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研究分担者 |
二瓶 直登 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (50504065)
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研究協力者 |
西村 拓
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 根圏土壌 / 根箱 / 物質動態 / 根圏 / イオン / 土壌水 / 動態 / 根域 / 根箱実験 / カリウム / セシウム / 物質移動 |
研究成果の概要 |
作物によるセシウム吸収抑制に対してカリウム施肥効果の低い土壌(カリウム問題土壌)が存在する.これらカリウム問題土壌を対象として,CsおよびK動態を室内カラム・バッチ実験により明らかにすること,さらに根箱実験により粘土鉱物の存在が根近傍域での水・イオン動態を定量的に把握することを目的とした.結果,上記カリウム問題土壌の中には,バーミキュライトの存在により添加したKが強く固定され,交換態Kが増加しにくい土壌が存在することが分かった.また根箱実験から,バーミキュライトを添加することで,根近傍域数mm以内のKおよびCs濃度は大きく低下し,ダイズ根によるイオン吸収は抑制されることを実験的に示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は粘土鉱物,特にバーミキュライト,の存在が根近傍域でのKおよびCs動態ならびに根によるイオン吸収に大きく影響を与えることを実験的に明らかにした.福島の畑地土壌におけるCs吸収抑制対策は重大な課題である.本研究成果から,作物によるCs吸収リスクの高い土壌のマッピングなど,今後の福島県内の汚染土壌対策や除染後畑地の土壌管理に関する重要な基礎的知見が得られた.
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