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ブタ腸管腔内に存在するIgGの免疫的な重要性を解明する

研究課題

研究課題/領域番号 16K15031
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分基金
研究分野 動物生産科学
研究機関京都府立大学

研究代表者

塚原 隆充  京都府立大学, 生命環境科学研究科, 研究員 (90562091)

研究分担者 井上 亮  京都府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (70443926)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2017-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2016年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード抗体 / ブタ / 発達 / 畜産学 / 免疫学
研究実績の概要

ブタを健康に飼養するために,彼らの免疫を理解することは重要である。免疫のとくに重要な因子として,古くから「抗体」の存在が知られている。抗体は構造及び機能で幾つかの種類があり,主に血液内を循環するIgG,粘膜組織から分泌されるIgAが量として最も多い。一方で,腸管管腔内にはIgAと同程度の量のIgGも存在していることは既に認識されているが,これまでその機能については検討されていない。本研究では,腸管内に分泌されるIgGの免疫的役割を解明することを目的とした。
市販ブタ流行性下痢(PED)ウイルスワクチンを購入し,繁殖母豚へ用法用量通りワクチネーションを行った(V群)。ワクチン未接種の母豚も設け,比較対照とした(C群)。通常分娩後,1日齢(分娩直後),21日齢(離乳時),35日齢(離乳前期飼料給餌終了時)及び60日齢(離乳後期飼料給餌終了時)で剖検を行った。回腸から無菌的にパイエル版を採取して,常法により初代培養細胞を採取した。これらの培養細胞に,PED抗原を添加する培養区,添加しない培養区を設け,培養後のIgG濃度をELISAで測定した。
その結果,1日齢ではV及びC群間のIgG産生に変化は認められなかったが,21日齢では,PED抗原を添加していない培養区間で,V群がC群よりもIgG濃度が高値を示した。離乳以降でもこの傾向は継続し,35及び60日齢でも同様のIgG高値化が認められた。一方で,C群ブタの脾臓にPED抗原を添加したところ,21日齢でのみ顕著なIgG産生亢進作用が認められた。
以上の結果から,母豚へのPEDワクチン接種でも,腸管管腔内でのIgG産生亢進が認められたことから,IgGも腸管内で何らかの機能を有している可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2016 実績報告書

URL: 

公開日: 2016-04-21   更新日: 2018-01-16  

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