研究課題/領域番号 |
16K15045
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
米澤 智洋 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10433715)
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研究分担者 |
長嶋 比呂志 明治大学, 農学部, 専任教授 (50318664)
横尾 隆 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70301538)
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研究協力者 |
岩井 聡美
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 再生医療 / 腎臓病 / 内科 / 獣医学 / 異種間移植 / ネコ / 腎臓 / 再生医学 / 生理学 |
研究成果の概要 |
腎臓病の根本的な治療法は確立されていない。腎臓移植術は有用な一手であるが、ドナー確保が困難なことなどからほとんど実施されていない。胎生組織ニッチ法を用いるにしてもネコの胎子の獲得は容易ではない。そこで本研究では、ネコ胎子の代わりにブタ胎子の後腎を用い、異種間移植によるネコ腎組織の体内再生技術を検討した。まずレシピエントの拒絶反応の多寡を予想するELISA評価系を作出した。次に安全性や生着期間について実施の実現可能性を検討した。さらに実験ネコを用いてブタ後腎の再生・分化応答性を検討するとともに、免疫抑制剤の使用プロトコールの策定を行った。これらの知見は腎臓再生医療の発展に役立つものと期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は胎生組織ニッチ法の成功例の一つとして、再生医療に革新的な変化をもたらす可能性がある。また、胎生組織ニッチ法には胎子が必要であるが、ネコの胎子を安定して入手するのは困難を極めるのに対し、ブタの胎子後腎を用いることでドナー確保の困難を解決することができる可能性がある。ブタはこれまでも異種間移植の研究に用いられてきた経緯があり、拒絶反応を防ぐノウハウについて多くの先行研究があること、実験動物であるため遺伝子組み換え技術が確立していることなど、多くの利点がある。さらに、本応募の再生組織から産生されるエリスロポエチンは自己由来であるため、腎性貧血の治療にも役立つことが期待できる。
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