研究課題/領域番号 |
16K15050
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
久末 正晴 麻布大学, 獣医学部, 准教授 (80333144)
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研究協力者 |
鈴木 淳史
根尾 櫻子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ダイレクトリプログラミング / 骨髄 / 肝臓 / 再生 / ウイルスベクター / 幹細胞 / 皮膚 / イヌ / 肝細胞 / 分化誘導 / 直接転換 |
研究成果の概要 |
本研究では、我々はFoxa1およびHnf4αを犬BMSCに挿入し肝臓細胞へ分化させるダイレクトプログラミングを行った。犬のBMSCの性状はプラスチック接着性、脂肪、骨および軟骨への分化、および表面高原解析を行った。ウイルスベクターによりFoxa1およびHnf4αをBMSCに挿入し肝細胞への分化を試みた。細胞形態は、敷石状、上皮系の携帯を示し、アルブミン、カドフェリンのm-RNAおよびタンパク発現が認められLDL代謝および尿素産生が認められた。本研究の結果から機能的な犬分化誘導細胞(iHep)が作成され創薬研究や肝疾患への臨床応用が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
犬では、現在多くの肝疾患が見られるが移植医療をはじめとする根本的な治療法は確立されていない。また、肝組織は長期培養が困難であり、創薬開発のために多数の動物実験を実施せざるをえず、不必要な多くの命が失われている。我々は、ダイレクトリプリグ法という簡便に繊維芽細胞から肝細胞を作成することを目指しさまざまな組織からの肝細胞作成を行ってきた。本研究では皮膚の細胞からの分化を目指したが、最終的には骨髄組織中に存在する細胞群であるcBMSCからの分化誘導が最も効率よく、かつ高品質の肝細胞を作成できた。以上の研究成果は、今後薬剤スクリーニングおよび肝疾患の移植医療発展に大きく貢献するものと考えられた。
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