研究課題/領域番号 |
16K15079
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境農学(含ランドスケープ科学)
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
村上 暁信 筑波大学, システム情報系, 教授 (10313016)
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研究分担者 |
石川 幹子 中央大学, 理工学部, 教授 (30296785)
熊倉 永子 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (90716135)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 東日本大震災 / 記憶のアーカイブ / コミュニティ / 3Dモデリング / VR / 景観再現 / 記憶 / 津波被災 / 景観シミュレーション / 景観形成・保全 |
研究成果の概要 |
従前のコミュニティ意識を育んできた「場」が津波によって失われてしまった宮城県岩沼市沿岸部集落と他の東日本大震災の津波被災地を対象に,プロシージャルモデリングを使って失われた景観の再現に取り組んだ。その上で,住民にモデルを提示し,そこで抽出される視点,対象要素の特徴を分析することで,日常景観を構成する重要な視点場や景観要素を抽出し,さらにシーンと共に思い出される記憶を記録し分析することで,景観要素・場と行為の関係,空間利用と日常生活との関係を分析した。以上の研究から,記憶の中に残る日常の景観の内容,そこでの行為の思い出,空間と利用との関係を整理し,記憶の継承に資するアーカイビング手法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から,モデルの精度を上げていくに連れて,場所の様子に関する記憶がより鮮明に思い出されてくることが明らかとなった。この知見から,情報収集・初期モデル作成・インタビュー・詳細モデル作成・インタビューによる記憶の抽出という一連の手法を開発した。本手法により,被災地において実践を進め,岩手県山田町ではNHKの協力により陸中山田駅の再現を実施し,その様子は2018年3月11日の特別番組として放映された。また,岩沼市においては作成したモデルを広く公開することとなり,岩沼市役所の要請により現在6集落の被災前の景観をスマートフォンで誰でもが閲覧できるシステムとして整備し,既に公開されている。
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