研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究は、未だその分子機構が不明な哺乳類の冬眠の謎の解明のため、近年進展著しいゲノム改変技術を冬眠動物シリアンハムスターに適用し冬眠研究に有用なシリアンハムスターを作出することを目指した。シリアンハムスターの受精卵が光に脆弱である点を克服するため、近年マウスにおいて開発された、輸卵管内での受精卵に対し遺伝子導入を行うGONAD法の適用を試みた。その結果、受精卵への核酸導入自体には成功した。しかし、遺伝子改変個体は得られなかった。その要因として、マウスの条件がシリアンハムスターには適さない点や飼育環境が挙げられる。冬眠研究に有用な遺伝子改変ハムスター作成のため、今後これらの点を改善したい。
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