研究課題/領域番号 |
16K15160
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡田 直貴 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (90312123)
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研究協力者 |
藤原 健人
常井 彩加
北裏 将樹
重松 知樹
今枝 啓輔
升谷 美月
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | キメラ抗原受容体 / 構造/活性相関 / 細胞療法 / 細胞・組織 / 癌 / 免疫学 / シグナル伝達 / 生体機能利用 |
研究成果の概要 |
キメラ抗原受容体 (CAR) の構造は抗原認識領域 (ARD)、ヒンジ領域 (HD)、膜貫通領域 (TMD)、シグナル伝達領域 (STD) の4つに区分される。4領域を様々に改変した各種CAR構造体を発現させたマウスT細胞においてCAR構造活性相関を解析した。ARDのCDR-graftingはCARの膜発現効率を著しく改善できた。また、HDは翻訳後修飾によりCARの膜発現の様式や安定性のみならず抗原刺激応答性にも影響することが明らかとなった。さらに、CARへの2個目のSTD追加による機能付加には、各STDとHD/TMDとの組み合わせやSTDの膜近傍電荷について最適化を図る必要性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が目指すCARの構造活性相関に関する体系的な基礎情報の集積によって、これまでは経験則に基づきつつも半ば闇雲に構築されてきたCARの設計思想に有効性増強や副作用低減のための構造情報を導入することが可能となる。すなわち、本研究成果はCAR機能のチューニング (構造改変によるCARシグナル強度の調節) をも考慮した最適なCAR-T細胞の創製に活かされるとともに、科学的・理論的根拠に基づいたCAR設計・創製技術の開発へとつながることが期待される。
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