研究課題/領域番号 |
16K15165
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
白坂 善之 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (60453833)
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研究協力者 |
井上 勝央
岸本 久直
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 消化管吸収 / 経口吸収 / 消化管 / 細胞培養 / 小腸モデル / 代謝酵素 / トランスポーター / 薬学 / 薬物動態学 / 培養細胞 / 代謝酵素・トランスポーター |
研究成果の概要 |
小腸絨毛上皮モデルの構築を目的として、Transwellシステムに流路を作製し、Caco-2細胞の灌流培養を試みた。タイトジャンクション指標となるTEERは、通常の培養条件下に比べ顕著に高い値を示し、灌流培養法による細胞形態変化が示唆された。一方、MUCおよびCYP3A4のmRNA発現に低下傾向が示されたことから、より妥当な細胞モデルの獲得が必要と考えられた。そこでCYP3A4安定発現系の作成を試みた結果、顕著なCYP3A4発現/活性が確認された。本細胞の灌流培養による機能形態変化が期待されることから、今後、小腸絨毛上皮モデルの構築と活用を目指した発展的な研究が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、医薬品開発の効率化を目的として、培養細胞や人工脂質膜を用いたin vitroでの薬物吸収性評価法が広く適用されている。しかし、いずれの評価系も実際の小腸における構造や環境を簡略化したシステムとして確立されているため、高精度な薬物吸収性予測を行うことは困難である。したがって、本研究の成果および展開として、よりリアルな小腸モデルの獲得が実現すれば、絨毛構造などに依存した機能性タンパク質発現、粘液分泌および有効表面積などを考慮できる高精度な薬物吸収性予測が可能となる。本細胞培養モデルの構築は、医薬品開発に大きく貢献することが期待されることから、本研究がもたらす成果の意義は極めて大きい。
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