研究課題/領域番号 |
16K15203
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
乾 誠 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70223237)
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研究分担者 |
本田 健 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (30457311)
酒井 大樹 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (40464367)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 天然環状ペプチド / 創傷治癒促進作用 / 血管誘導作用 / 蛍光標識架橋薬 / 免疫抑制作用 / 皮膚創傷治癒 / ペプチド |
研究成果の概要 |
環状ペプチドSEK-1005は、皮膚創傷治癒促進能や血管誘導能などを有するが、その分子メカニズムは全く分かっていなかった。本研究では、皮膚創傷治癒に関わる表皮細胞及び血管内皮細胞において、SEK-1005が細胞遊走を促進すること、及びそのシグナル伝達系を明らかにした。また、血管内皮細胞ではSEK-1005が管腔形成も促進すること、及びそのシグナル伝達系を明らかにした。さらに、SEK-1005の標的蛋白質を同定するための手段として、ニトロベンゾオキサジアソール(NBD)を導入したSEK-1005の開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、皮膚創傷治癒促進、血管誘導、免疫抑制など多様な作用を持つ環状ペプチドであるSEK1005に焦点を当て、SEK1005によるTGF-βなどの緩徐な分泌促進というユニークな作用機序を明らかにした。さらに、SEK1005が直接結合する蛋白質を同定するための手段を開発した。これにより、物質的基盤に基づいた作用機序解明のための道を開いた。本研究の成果は、今後、皮膚創傷治癒促進、血管誘導、免疫抑制などが関与する様々な疾患に効く治療薬の開発に結びつく可能性がある。
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