研究課題/領域番号 |
16K15218
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
匂坂 敏朗 神戸大学, 医学研究科, 教授 (80359843)
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研究分担者 |
山本 泰憲 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (30467659)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 細胞小器官 / 小胞体 / 膜変形タンパク質 / 細胞・組織 / 脂質 |
研究成果の概要 |
小胞体は細胞質中にある膜で囲まれた区画で、シート構造とチューブ構造からなり、チューブ同士がthree-way junction構造によって連結されることにより、迷路状のネットワークを形成する。Three-way junctionの安定化は小胞体ネットワークの流動性と密接に関わるが、その分子機構は不明な点が多い。本研究では、lunapark結合分子p120によるlunaparkの自己ユビキチン化を介した分解制御がthree-way junctionの安定化に重要であることを明らかにした。また、three-way junctionに局在し、安定化に関わる新しい小胞体膜タンパク質p57を発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究のp120によるlunaparkの自己ユビキチン化を介した分解制御は、小胞体ネットワークの流動性に膜変形タンパク質の分解が大きな寄与をしていることを提示したものであり、学術的な意義が大きいと考えている。また、新規three-way junction局在分子p57の発見は、three-way junctionの動態制御の全容を理解する上で重要な知見である。小胞体ネットワークの破綻は遺伝性痙性対麻痺などの神経変性疾患を引き起こすことから、本研究の成果が神経変性疾患の発症機序の理解や治療薬の開発に繋がる可能性が考えられ、社会的にも意義が大きいと考えている。
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