研究課題/領域番号 |
16K15220
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
別所 康全 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (70261253)
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研究協力者 |
松井 貴輝
中畑 泰和
作村 諭一
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 転写 / 発生 / 転写因子 / 同調 / Notch |
研究成果の概要 |
多細胞生物の発生・形態形成では一群の遺伝子が協調して発現し、さまざまな生命現象を制御している。したがって、細胞レベルで複数の遺伝子の発現を同時に検出し、遺伝子座間の協調性を解析することは、発生・形態形成のメカニズムの解明には有効である。我々は体節原基で起こる同調した遺伝子発現制御をモデル系として、1細胞内で複数の遺伝子の転写活性状態を定量する系を確立することを目指した。2種類の遺伝子の転写状態を同時に1細胞の核内で検出することに成功した。また、組織レベルでは転写が活性化されている領域に、転写が活性化されていない細胞も存在することを見いだし、転写が確率的に起こっていることを示唆することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで高等生物の発生過程での遺伝子発現の解析は、組織レベルの解析がほとんどであり、1細胞ごとの転写レベルの解析は技術的困難さからほとんどおこなわれていなかった。一方で特定の遺伝子の転写は1細胞あたり2つの遺伝子座のみで起こる現象であるので、ゆらぎが大きい生命現象であることは認識されており、それを示唆するデータも得られている。本研究では同じ転写制御を受ける遺伝子(synexpressions genes:同期発現遺伝子)の1細胞内でのゆらぎを計測しようとする新しい研究である。つまり複数の同期発現遺伝子のゆらぎが同期しているか否かを明らかにしようとする新しい研究である。
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