研究課題/領域番号 |
16K15226
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
古瀬 幹夫 生理学研究所, 生体機能調節研究領域, 教授 (90281089)
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研究協力者 |
大谷 哲久
菅原 太一
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | クローディン / タイトジャンクション / 上皮バリア機能 / 細胞間接着 / 上皮細胞 / ゲノム編集 / 傍細胞輸送 |
研究成果の概要 |
イヌ腎臓由来上皮細胞株MDCK II脂肪に内在的に発現するクローディンファミリー遺伝子のうち、クローディン2、クローディン4、クローディン3、クローディン7,クローディン1の遺伝子をゲノム編集技術の一つであるTALEN法を用いて破壊した。その結果、タイトジャンクションを欠失した上皮細胞株を樹立することに成功した。この細胞は上皮バリア機能が著しく低下したが、上皮細胞極性は正常であった。この細胞に上記クローディンのサブタイプを一つずつ再発現させることにより、いずれのクローディンサブタイプでも機能的なタイトジャンクションを再構成させることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果、特定のクローディンサブタイプだけで再構成されたタイトジャンクションの機能を解析することがはじめて可能となり、クローディンのサブタイプの機能特性の相違に基づく傍細胞経路の透過性制御の分子機構の理解が一層進む。さらに、本研究で世界に先駆けて樹立されたタイトジャンクション欠失上皮細胞の特性を解析することにより、上皮細胞におけるタイトジャンクションの意義を詳細に解析することが可能となった。その成果は上皮細胞生物学における細胞接着、細胞極性の研究領域で重要な知見となることが期待される。
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