研究課題/領域番号 |
16K15262
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
田島 陽一 公益財団法人東京都医学総合研究所, ゲノム医科学研究分野, 研究員 (00300955)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 細胞融合 / 融合遺伝子 / 間葉系幹細胞 / dormancy / 癌不均一性 / 生体幹細胞 / 癌ゲノム / 癌悪性化 / 抗癌剤耐性 / 癌幹細胞 / 腫瘍 |
研究成果の概要 |
がん増悪化における細胞融合の役割は、染色体およびDNAの不安定性によって腫瘍の表現型に多様性を生み出すことが考えられる。ただし、細胞融合が悪性腫瘍の引き金になるかは不明である。間葉系幹細胞(MSC)と膀胱癌細胞との細胞融合により融合遺伝子の形成、細胞の形質変化、および腫瘍形成に変化が見られた。また、細胞融合により多くの遺伝子が変動した。その中のX遺伝子は腫瘍の成長につれて発現が増加する傾向を示し、遺伝子破壊により腫瘍形成が抑制される知見を得た(論文作成中)。これらの結果からMSCとがん細胞との細胞融合は、がんの多様性に関与する可能性があると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんの増悪化に細胞融合が関与する可能性は100年前から指摘されていたが、明確に証明した研究は殆どない。我々は細胞融合により新たに融合遺伝子が形成される可能性を検討した。がんの増悪化に細胞融合が一端を担っていれば、細胞融合に特化した創薬開発に繋がる可能性が考えられる。
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