研究課題/領域番号 |
16K15274
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 岡山大学 (2018) 東京大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
垣内 力 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (60420238)
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研究協力者 |
関水 和久
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | フタホシコオロギ / 温度依存性 / ヒト病原体 / LIPI-1 / 病原性真菌 / コオロギ / 高温 / 感染モデル / 無脊椎動物 / リステリア / 緑膿菌 / 黄色ブドウ球菌 / 温度 / 病原性 / 感染症 |
研究成果の概要 |
無脊椎動物を用いた細菌感染モデルは多数の個体数を扱うことが可能であるため、感染プロセスに関わる生体分子を探索する上で優れている。しかしながら、これまで無脊椎動物の感染モデルとして利用されてきた、カイコ、線虫、ショウジョウバエは、ヒトの体温である37度において長時間生存することができず、ヒトの感染症がおきる温度での病原性細菌の感染プロセスを明らかにするためには適当でない。本研究で我々は、熱帯性昆虫であるフタホシコオロギが37度におけるヒト病原体の感染モデルとして利用出来ることを見出した。さらに、本モデルを用いて、ヒト病原体による温度依存性の動物殺傷能に関わる遺伝子を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、フタホシコオロギを用いて、温度依存性の細菌の動物殺傷メカニズムの解明を可能とする動物感染モデルを確立した。本モデルを用いて、常温と37度における感染プロセスを比較解析することにより、ヒト病原体の温度依存性の病原性メカニズムに関わる生体分子群を同定できる点で学術的意義がある。また、本モデルは温度依存性の細菌の病原性システムを標的とする薬剤の評価を可能とする点で、社会的意義がある。
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