研究課題/領域番号 |
16K15298
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 東北医科薬科大学 (2017-2019) 東北大学 (2016) |
研究代表者 |
亀岡 淳一 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (30261621)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 質問力 / 評価表 / 信頼性 / 妥当性 |
研究成果の概要 |
学会等の議論の場で日本人の質問が少ないことはしばしば指摘されるが、質問力の体系的な教育はほとんど試みられていない。そこで我々は、質問力育成のために3段階による教育手法の開発を計画した。まず、学内授業で考えついた質問を全て書き出させ提出させ、質問を考えながら聞く習慣をつけた。次に、「重要性」「独自性」「レトリック」「ミクロかマクロか」「ベネフィットの及ぶ範囲(質問者、聴衆、発表者)の5項目による質問評価表を作成し、3学会で信頼性・妥当性を確認した。最後に、希望する学生を学会に参加させ、指導医と一緒に聞かせ質問を評価させ事後ワークショップを実施した。これらの教育は質問力向上に有用と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第一は、学生の自己研鑚力の向上である。大学時代に質問力を身につければ、卒業後のあらゆる知的活動において、他人のプレゼンに建設的な質問を行うことによって、新たな知を創造しうる。 第二は、科学の総体的な向上である。最上のアカデミックな質問は、研究者の研究活動を活性化し、日本の研究活動のレベルアップをもたらす。文部科学省は思考力・判断力・表現力を育成する目的で入試改革を進めている。質問力は、学会の場をモデルとしながらも、あらゆる知的活動の場に汎用でき、まさしく主体性を持った思考力の土台となるものである。
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