研究課題/領域番号 |
16K15299
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
藤江 敬子 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (80623959)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 多剤処方 / 不適切処方 / ポリファーマシー / 高齢者 / 薬物療法 / 薬物有害事象 / 医療費 / 国民皆保険 / 薬剤有害事象 / 臨床 / 薬学 / 有害事象 |
研究成果の概要 |
対象期間に調剤薬局12店舗で取り扱った処方箋のうち、75歳以上の8080名(39252剤)について患者毎の薬剤数を調査するとともに、高齢者の安全な薬物療法 ガイドライン2015の「特に慎重な投与を要する薬物のリスト」に基づき潜在的不適切処方(PIMs)を抽出した。 患者の43.1%が5剤以上の処方を受けているポリファーマシー状態にあり、26.7%は少なくとも1剤以上のPIMsが認められた。PIMsの中では睡眠薬が50.3%と最も多かった。ポリファーマシーと複数の診療科の受診は、PIMs処方の可能性を高めることがわかった。ROC解析においてPIMsのカットオフ値は総薬剤数では5剤と求められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究より、総薬剤数5剤以上または慢性期全身作用薬剤数4剤以上の高齢患者はPIMsが処方されている可能性が高いため、積極的にリストを活用してスクリーニングを実施し、処方内容を精査することが推奨される。特に睡眠薬の処方は慎重に行うべきであると考えられる。 この結果が公表されることにより、外来高齢者の多剤処方に対する医師および薬局薬剤師の問題意識が高まり、処方見直しを行うことによって、薬剤有害事象による健康被害の減少や医療費の抑制につながることが期待される。
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